2023年02月10日 16:56更新

コロナ禍で雇用関係の助成金を不正に受け取っていた上越市の第三セクター、リフレ上越山里振興は、これまで営業を休んでいたレストラン「ヨーデル金谷」と温浴施設「くわどり湯ったり村」について、それぞれ今月15日(水)、今年4月からの再開を目指していることが分かりました。

これは10日に開かれた上越市議会全員協議会で明らかになりました。レストラン「ヨーデル金谷」と温浴施設「くわどり湯ったり村」は、運営会社のリフレ上越山里振興が雇用関係の助成金を不正に受給したことが判明したあと、事実関係を調査する間、ことし1月5日から営業を停止していました。こうした中、市は弁護士による調査が終わったことを受けて、2つの施設の職員の雇用を継続するため、営業の再開を目指すことにしました。

再開日は、「ヨーデル金谷」が来週15日(水)、「くわどり湯ったり村」は、ことし4月としています。なお、施設の指定管理者を巡っては、リフレ上越山里振興の平井民夫社長が、9日記者会見を開いて、今後、管理者を続ける資格はないと話しました。

そうした中、「ヨーデル金谷」では職員が独立し、新しい法人を設立する考えを示していることから、市では現在、その法人を新しい指定管理者にする方向で検討しています。その場合、管理の期間は本来、リフレ上越山里振興と契約していた再来年度末までとなる見込みです。

一方、「くわどり湯ったり村」の指定管理者については、公募で選ぶ方針ですが、すでに施設の譲渡を前提にして、民間事業者が手を上げているということです。

市では新しい指定管理者が決まりしだい、リフレ上越山里振興との契約を取り消す方針です。