2023年01月10日 11:50更新
ヒマワリを育ててその種から食用オイルを作っている、上越市の障がい者就労支援施設「つくし工房」で油を搾る作業が行われています。
つくし工房では、障がい者の働く場を作ろうと施設の利用者がヒマワリを育てその種から食用オイルを作って販売しています。ヒマワリ畑は諏訪地区の休耕地を活用し、現在およそ2.2ヘクタール。夏になると鮮やかな黄色が地域を彩っています。
今シーズンは、地元の小学校や企業などから提供された種も含めて過去最も多い800キロを収穫しました。
つくし工房 山口和久さん
「令和2年に搾油施設を建て、植栽、刈り取り、搾油、製品化、販売まで6次産業化の体制が整った。製品化までの間にたくさんの作業が生まれるので働き場をつくりやりがいにしてほしい。最終的に販売したものが利用者の給料になる。それがモチベーションにつながれば」
5日(木)は施設の利用者が80キロの種を焙煎して油を搾りました。種は温度を測りながら70℃になるまで熱します。オイルは、1キロの種から250ミリリットルほどが取れます。
作業を担当する利用者
「この種が商品になるんだとびっくりした。買ってもらえた時がうれしいので、頑張りたい」
搾ったオイルはこのあと一週間ほど置き、油が分離したものをろ過して商品が完成します。つくし工房のヒマワリオイルは、地元あおき味噌とコラボしたソースや、えちごトキめき鉄道の雪月花で提供されるお弁当にも使用されています。
つくし工房 山口和久さん
「商品に興味を持ち、手に取ってもらえるとうれしい。活動を通じて、農福だけでなく教育など様々な分野と連携が生まれれば」
完成したオイルはつくし工房のほか、あるるん畑と妙高市の直売センターとまとで販売されています。
つくし工房ではヒマワリ栽培に協力してくれる団体を募っています。協力の輪は広がり、今年は諏訪小学校や高田特別支援学校、地元の企業など70組が参加したということです。詳しくはつくし工房までどうぞ。
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