2022年12月09日 18:10更新
上越警察署管内での特殊詐欺被害額が今年総額1億円を超え、被害件数とあわせて県内最大となっています。こうしたなか、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして上越市の銀行員2人に8日、上越警察署から感謝状が贈られました。
上越警察署によりますと、管内での今年の特殊詐欺被害は8日現在19件で、額にしておよそ1億1200万円です。件数、被害額ともに県内最大となっています。また被害のうち、およそ6割にあたる11件が60歳以上でした。
上越警察署 梅田毅 署長
「1件でも被害が出ないようにしていきたい。まだまだ特殊詐欺の電話はかかってくるので気を付けてほしい」
こうしたなか、第四北越銀行直江津西支店の井野瀬順一支店長と直江津支店の佐藤洋子さんが特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、警察から2人に感謝状が贈られました。
警察によりますと先月11日(日)午後2時半ごろ、市内に住む60代の女性が直江津西支店の窓口を訪れ、自宅の固定電話に市役所を名乗る男から「保険の過払いがあるのでお金を還したい。取引先の銀行に行ったらコールセンターに電話をかけてほしい」と言われたが、電話がつながらないと佐藤さんに伝えました。
佐藤さんは直ぐに還付金詐欺だと気づいて、女性を説得するとともに警察に通報しました。
第四北越銀行 直江津支店 佐藤洋子さん
「アンテナを高く、お客さんが少し変な対応をしたら『大丈夫ですか?』と声をかけ確認している。被害を未然に防ぐことができたので、これからも預金を守れるよう努力したい」
第四北越銀行 直江津西支店 井野瀬順一 支店長
「高い意識をもって業務にあたったことが(詐欺)防止につながった。これからも新たな手口が出てくる。その都度手口を勉強しながら警察と連携して防止に努めたい」
佐藤さんはこれまでに4回、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、警察から感謝状が贈られています。
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