2022年10月05日 19:12更新
スポーツ庁が中学校の部活動について、土曜日や日曜日などの休日は教員でなく、地域のスポーツクラブなどに指導を任せる方針を打ち出しています。こうした中、上越市教育委員会が市内の中学生にアンケートをとったところ、休日でも部活動をしたいと考える生徒が約7割にのぼることが分かりました。
これは、部活動の地域移行について話しあう推進委員会の会議で報告されました。スポーツ庁は教員の負担を減らし、働き方改革を進めるため、中学校の部活動指導を土日などの休日に限って、地域のスポーツクラブや団体へ移行する方針です。これを受けて市教育委員会は、来年度からの3年間、どう移行を進めるか、試験的に取り組みます。本格的な運用は4年後の令和8年度からです。
こうした中、教育委員会は、中学校22校の1、2年生2387人を対象に、ことし7月から8月にかけて、アンケート調査を行ないました。回答率は83.1%です。それによりますと、休日も部活動をしたいと考える生徒は69%にのぼりました。一方で、部活動に所属していても休日は望まない生徒が13%いることも分かりました。
また、所属する部活動以外の種目で、休日に地域で実施されていたら、参加したいと答えた生徒が、一定数いることも分かりました。なかには、スケートボードやダンスなど、部活動にない種目に関心がある生徒もいました。
教育委員会ではアンケート結果を踏まえ、地域へ移行する時の課題として、指導者の確保や参加する生徒の負担額、困窮家庭への支援などをあげています。 この日の会議では、委員から「土日の部活動をすべての種目で休みにしないと、休めない教員が出てくる」、「地域移行は学校の部活動の受け皿でなく、地域での新しい活動を作っていく」、「スポーツ団体の活動に触れる機会をつくる」などの意見があがりました。
PTAの代表
「保護者の立場からすると、(地域移行の話しあいが)働き方改革から始まっていることに違和感がある。なぜ顧問と生徒の絆を壊そうとするのか」
「土日に部活をしないなら決めてやるとか、早めに先が見えるほうが安心」
また地域移行にかかる予算について、教育委員会は次のように答えました。
教育委員会
「国・県の予算が見えない。その中で市の予算は検討段階。明確に予算がつくとは答えられない」
推進委員会では来月22日に会議を開き、地域移行に向けた具体的な取り組みをまとめることにしています。
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