2022年05月26日 06:00更新
近年、大雨や大雪など異常気象が増えていることを受けて、上越市の職員を対象に、最新の防災情報について学ぶ研修会が24日(火)に開かれました。
この研修会は上越市が職員の危機管理能力を高めるために開きました。午前と午後の2回に分かれて230人ほどが参加。
今回のテーマは、近年の気象災害から考える防災についてです。講師を務めた新潟地方気象台の防災管理官 小野沢和博さんは、近年の雨の降り方の傾向について、雨の降る日が徐々に減っている一方で、一時間の降水量が50ミリを超える強い雨が降る日が増えていると説明しました。
そうした状況を受けて、気象庁では雨によって起こる災害の危険度の高まりを10分ごとに地図上に表示するシステム「キキクル」を、平成29年から導入しています。
新潟地方気象台では、大雨警報や洪水警報が発表されたときだけでなく、強い雨が降っているときなどに活用して地域の状況を把握してほしいと呼びかけました。
また、今年の出水期から改変される防災気象情報についても説明がありました。そのうち、大雨に伴う注意喚起について、これまで、発達した積乱雲など線状降水帯が発生したタイミングで情報を提供していましたが、6月1日からは予測される半日ほど前から注意を呼びかけることになります。
これにより、明るいうちの早めの避難を呼びかけたり、地方公共団体や関係機関との連携を強めることが期待されます。
また、小野沢さんは、上越市では去年の冬に豪雪災害が発生したことをあげ、風の向きや強さなどで大雪になる場所は大きく変わるとし、段階的に発表される気象情報をこまめに確認するよう職員に呼びかけました。
上越市危機管理課 布施洋一 副課長
「上越市では大雪が2年間続いている。防災に関しては毎回検証して取り組んでいるが、こうした研修や訓練を繰り返し、応用力をつけることが大事」
「キキクル」は、気象庁のホームページから見ることができます。
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