2022年03月10日 17:29更新
改築工事が予定されている上越地域医療センター病院は、コロナ禍などの影響で今年度中に予定されていた基本設計に取組めていないことが分かりました。これに伴い、中川市長は令和7年度の開院予定が厳しい状況であることを示唆しました。
上越地域医療センター病院は、老朽化のため現在地で改築されることになっています。計画では、今年度から基本設計に入る予定でした。しかし、コロナ禍で患者数が減ったことなどから、基本設計の前提となる病院経営の検証ができない状態となっています。
さらに、新潟県が地域医療構想を進める中、センター病院が地域のほかの病院とどう連携し、どのような役割を担うかが現在はっきりしないこともあり、昨年度に予定された経営改善検証が終わっていません。
市によりますと、現在は、県立中央病院などで手術をうけるなどした人が回復治療のため、どの段階でセンター病院に転院するか、その水準が話し合われているということです。
中川市長は9日、病院周辺の町内会でつくる「上越地域医療センター病院15町内会」と面会し「センター病院だけの問題で進まなくなったわけではない。ほかの病院との連携のなかでの話。(基本設計は)少しお待ちいただきたい」と説明しました。
そのうえで、中川市長は、令和7年度の予定だった開院時期について記者の質問に対し「予定通りにならないと思います」と答えました。
また、町内会長からは、工事の遅れで施設の老朽化を心配する声がありました。これに対し、市側は速やかに修繕できるよう予算措置をしていくと答えました。
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