2022年03月06日 18:44更新
直江津の市民団体と菓子店が地元に残る「北前船」の歴史と夏の祇園祭のフィナーレ「御饌米」をモチーフにした最中、「銘菓 御蔵米」を共同開発しました。まちの新たな名物として今月12日(土)から大きく売り出す考えです。
これが「銘菓 御蔵米」です。長さ6センチほどの米俵型の最中で、皮には「直江津」の文字をあしらっています。最中の中身は少し塩味がかった白あんが入っています。
御蔵米は直江津の市民団体「まちおこし直江津」と継続だんごでおなじみの「三野屋菓子店」が共同開発しました。まちおこし直江津では、これまでにも直江津をテーマにしたお菓子を地元企業と共に3品作っています。今回は高田藩や幕府領の「御蔵米」を江戸や大阪に積み出し、瀬戸内海や北海道と交易した北前船の寄港地であった歴史をPRしようと三野屋に開発を呼びかけました。
まちおこし直江津の佐藤和夫代表は「直江津で北前船といってもなかなか売り出すものがなかったが、公の仕事として御蔵米が沢山積み出されていたことが高田藩の記録に沢山出てくる。なんとかこれをPRしていきたいと開発をお願いした。ぜひ土産として持っていって全国に直江津をPRしてほしい」と話しています。
三野屋菓子店の重原稔代表は「米俵の形の最中皮なので、中はお米が入っている前提のもと、継続だんごでも使っている、うちの自慢の白あんを使って開発した。北前船の荷物として瀬戸内の塩が交易の柱になっていたと聞いたので、ちょうど良い案配の塩を白あんに加えて直江津の港、海もPRできる商品になった」と話します。
さらに北前船の歴史にあわせ、夏の祇園祭のフィナーレ「御饌米」の思いも菓子につめたいとして、通年では「御蔵米」の名前で、7月と8月だけは「御饌米」の名前で商品を販売していくことになりました。
重原代表は「僕の大好きな祇園祭もPRできる一石二鳥のお菓子が出来た。地域をPRするツールとして使ってほしいし、直江津はいいねと地域の人が地元の良さを感じる商品になってくれれば」と話します。
「銘菓 御蔵米」はひとつ140円(税別)。すでに三野屋菓子店の本店では販売を始めていますが、今週末12日(土)に無印良品直江津で開かれる「春の直江津パンとスイーツ祭り」で広くPRしていく予定にしています。
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