2021年12月13日 17:08更新
環境に配慮した製品や技術を集め展示会「エコプロ」が東京ビッグサイトで開かれ、佐渡からは「トキの水辺づくり協議会」と「佐渡棚田協議会」の2団体が出展し、それぞれが取り組んでいる環境活動の内容を中心に来場者へ向けて㏚しました。
エコプロは毎年12月に開かれている一般向けの展示会で、12月8日からの3日間でおよそ5万人が来場しました。
トキの水辺づくり協議会のブースには、環境学習などで会場を訪れた小中学生が多く足を運び、トキの生態やえさ場づくりのための活動について解説を受け、パネルを目にしながら興味深く学んでいました。
トキの水辺づくり協議会の板垣徹会長は、生物多様性ゾーンの括りで参加出展することができて良かったと話す一方「まだまだトキの野生復帰の現状は知られていない。佐渡での取り組みをもっと発信していく必要があると感じた」と話していました。
トキの水辺づくり協議会としては、エコプロのように全国規模で活動を㏚できる場は少ないとしていて、活動支援を含め、より広く取り組みを知ってもらえることを期待していました。
一方、佐渡棚田協議会は、日本の棚田共同展示コーナーで他の地域の団体と並び、佐渡の棚田について紹介しました。
今年は、岩首昇竜棚田で米づくりに取り組む「佐渡棚田ガールズ」のメンバーや、地域おこし協力隊らがブースに立ち、世界農業遺産GIAHS認定や佐渡の棚田を取り巻く環境などについて熱心にアピールしていました。
また、佐渡棚田ガールズは自分たちで稲刈りをしたわらでわら細工にも挑戦し、メンバー手作りのしめ縄や鍋敷きなども会場に並び、可愛らしい出来に手に取る人もいました。
佐渡棚田ガールズのリーダー小川温子さんは「うちの田んぼに来てほしいとの声もあり嬉しかった。全国に向けて活動を広めて、少しでも棚田に興味を持ってもらえればよい」と話していました。
また、佐渡棚田協議会の大石惣一郎会長は「若い人たちが棚田や環境に興味をもち、佐渡の農業のすばらしさを伝えてくれることがありがたい」と話します。
エコプロへの参加をきっかけに、佐渡での環境活動の取り組みが全国へ向けて発信される足がかりとなったようです。
佐渡テレビジョン
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