2021年11月16日 19:36更新
上越市は今朝早く、大きな地震が起きたという想定での防災訓練を、ほとんどの職員に事前通知せず行いました。市によりますと、勤務時間外で抜き打ちの防災訓練を行うのは7年ぶりということです。
自宅から市役所入りする中川市長
中川市長は、選挙の公約に災害対策の強化を掲げていました。
中川市長
「あすにも災害が起こるかもしれない。万が一の可能性を考えて対応していきたい」
訓練は午前5時30分、上越市東部を震源とする地震が発生、市内全域で震度5弱以上が観測されたという想定で行われました。
地震の発生にあわせ、職員1700人あまりに緊急メールが発信されました。受取った職員は、登庁できるかどうかを返信しなければなりません。
市によりますと午前8時までに返信があったのは全体の6割ほどの1019通でした。
訓練はこの後、災害対策本部の立ち上げに移りました。市に着いた担当職員が次々と緊張した表情で立ちまわります。市では、本部設置の目安を緊急メール発信から1時間としています。この日は50分で完了しました。
本部ではテレビ会議システムで各区の総合事務所と結びました。しかし、安塚区や三和区など4つの区がつながりませんでした。
中川市長
「災害が起こっていないのに4つの自治区とつながらなかった。調整しながら課題を解決していきたい」
このあと市長は、レインボーセンターに開設された避難所の状況を視察しました。
この日の訓練について、中川市長は先週、市長に就任した翌日10日には防災担当の職員に実施するよう指示していました。市長は繰り返し防災訓練を行うことで、職員に「応用力」を身に付けてほしいと考えています。
防災危機管理部 中澤雅人 部長
「(大きな災害で)登庁できなかった場合にどう対応するか。その中でどう市民の安全安心を守るか考える良いきっかけ」
中川市長
「応用力をつけていかなければいけない。頻繁に訓練をやっていきたい。複合災害をどう乗り越えるかが最終的な課題なので、突き詰めていきたい」
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