2021年09月09日 16:48更新
9月9日は救急の日です。これに合わせ、コロナ禍での自動車の多重事故を想定した救急訓練が、上越消防署でおこなわれました。
訓練は、幹線道路で車3台による事故が発生し、9人の負傷者が出た想定で行われました。あわせて、コロナ感染防止も重要視され、参加した消防署員31人は、全員が医療用のマスクや感染防止の衣服手袋を着用しました。
訓練のポイントは、大規模事故を災害ととらえ、限られたマンパワーを効率よく動かすことです。
現場に到着した隊員は、事故の状況とけが人を確認。すばやく情報を本部に伝えてから、車のドアを油圧器具でこじ開け、閉じ込められた人を救出します。
その際、相手に話しかけ、コロナの感染者がいないか、風邪の症状がないか、県外から来たのか、確認していました。
救急隊は、救助された人のケガの程度に応じて、手当の優先順位、トリアージを判断します。現場には、トリアージごとに色分けされた応急救護所が設置され、負傷者を収容、症状を診たうえで、病院に搬送していきます。
上越消防署 金井雅彦副署長は「一部の患者が車に取り残される状態があった。もっと隊員が患者に接し、応急救護所に搬送されスムーズに医療機関に行けるよう心掛けたい」と話していました。
上越消防署には救急車が11台あり、管内では1日10件以上の救急出動があるということです。
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