2021年07月10日 20:11更新
夏休みを前に昆虫標本の作り方を学ぶ教室が10日、上越科学館で開かれました。
昆虫標本教室は上越科学館でおよそ30年続くこの時期人気の教室です。講師は清里中学校の理科の教員、古澤博之さんで、午後の部には小学1年生から4年生までの6人が保護者と一緒に受講しました。
参加者がまず取り組んだのはカブトムシの標本です。発砲スチロール板の上に虫を置き、右羽根の中央に近いところに昆虫針を指した後、待ち針で足を左右対称になるよう押さえていきます。これを1か月ほど乾燥させると標本の完成です。
古澤さんによりますと昆虫の足や触覚などきちんと伸ばして見せるために、死んでいる昆虫の関節などを柔らかくする「軟化」が大切ということです。教室ではカブトムシやクワガタなどの甲虫は水に入れて一晩おく、チョウやガは容器に湿らした脱脂綿を入れて一晩おくなど、テクニックが伝授されました。
さらに古澤さんは必ず標本を採集した日と場所、人物をラベルに書き、データを残すことも子どもたちに伝えていました。参加した児童は「いま家でミヤマクワガタ飼っているけど、全部買ってきたやつで、去年一回だけ採集に行った。ことしは大潟水と森公園でミヤマか何かを捕まえられたら。目標は100回以上標本つくる!9月にカマキリを狙いたい」と話していました。
上越科学館では8月1日に二貫寺の森で昆虫観察会。さらに7日に標本相談室を開きます。相談会では昆虫の名前調べやレポートの書き方など、専門家が子どもたちの相談に乗ります。詳しくは上越科学館のホームページをご覧ください。
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