2021年03月28日 04:00更新
キーワードは「自己有用感」!
子どもたちの郷土愛を育もうと、上越市中郷区で住民が運営する「さとまる学校」が設立されました。小・中学校と連携して、子どもが地域の祭りなどに参加したり、お年寄りとふれあえるようサポートしていく方針です。
さとまる学校は、中郷区の青少年育成協議会と住民福祉会を統合して設立されました。狙いは地域と学校を結ぶコーディネーターとして、子どもが住民と接する機会を増やし、郷土愛を育むことです。具体的には、小中学生の登下校時に見守ったり、子どもが地域の体育祭や夏祭りなどに関わるよう支援します。また、お年寄りとのふれあいを促そうと、学校と地域サロンの交流、認知症の理解を進める講座の開催などにも取り組みます。
24日開かれた設立総会では、地元住民などに設立の経緯が説明されました。さとまる学校の竹内靖彦さんは「超少子高齢化の時代に向かって、学校と地域が一つになって、子どものふるさと愛を育てる活動ができれば」と話しました。
今年度、中郷小学校の児童は128人、中郷中学校の生徒は68人です。さとまる学校では、子どもが地域イベントなどに関わることでふるさとを意識し、自分が役に立っているという自己有用感が生まれるのではないかと期待しています。
中郷中学校の西條正人校長は「地域の人に子どもたちと関わってもらう。ただ関わるだけでなく子どもに声をかけてもらう。合言葉の自己有用感を理解してもらい、進めていければ」と話していました。
さとまる学校の竹内さんは「学校と協力しながら、地域としても本腰を入れてやっていく。さとまる学校の運営に力を注いでいきたい」と話しました。
さとまる学校では来月14日、PTAなどと、登下校ルートを見て回り、危険な場所をチェックするということです。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.