2021年03月16日 11:27更新
お釈迦様の命日に行われる法要「涅槃会(ねはんえ)」が、板倉区の曹洞宗大廣寺(だいこうじ)で、2年ぶりに行われました。
涅槃会は、お釈迦様の命日にあたる2月15日に、その遺徳をしのび行われる法要です。
大廣寺では、去年、コロナの感染拡大防止で行うことができませんでした。
今年は14日に、檀家などおよそ20人が集まり、時間を短縮して行いました。
密をさけるため、恒例の「団子まき」は取り止め、参列者に配りました。
参列者は「例年だと5・6人で撒いて、みんな袋を持ってきて拾う。(団子撒きが出来なくて)寂しい」と、話していました。
また、大廣寺の根岸義尚副住職は「諸行無常ですね。大人が子供の様に団子を拾うのが「団子撒き」の醍醐味の一つ。その光景を楽しみに、地域の子供たちも来てくれていたので大変無念としか言いようがない。また「団子”撒き”」を復活させたい」と話していました。
法要の後には、寺にある「涅槃図」の掛け軸について、根岸義尚副住職が説明しました。
涅槃図にはお釈迦様の死を悲しむ弟子や動物などが描かれています。
また、檀家のひとり古海誠一さんが、大廣寺の涅槃図はおよそ1650年から1700年に描かれたものと推測されることを紹介しました。
そのうえで、作者とされる人物が、佐渡市の指定有形文化財、日蓮宗妙照寺の涅槃図を描いていることから「大廣寺の涅槃図を市の指定文化財にできるかもしれない」と話しました。
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