2021年03月14日 07:00更新
上越市の雪捨て場、関川右岸の上越大橋近くでは、記録的な豪雪となった冬に捨てられた大量の雪を早く融かすため、「筋掘り」とよばれる作業が連日、進められています。
12日、関川右岸の上越大橋近くにある雪捨て場です。今年1月から2月半ばまで、連日市内から運び込まれた除排雪が積みあがっています。
その長さはおよそ600メートル。大雪だった平成23年度よりも200メートルは長いということです。
現在おこなわれているのは「筋掘り」と呼ばれる作業です。雪を早く融かすためには欠かせないものです。
作業にあたる田中産業 土木部部長の瀧澤仁志さんは「筋掘りはブルドーザーで雪を押し、雪の表面積を大きくして壁を作り、直射日光をあてて風通しを良くする目的がある」と話します。
筋掘りで雪の高さはピーク時より1.5メートル下がりました。
記録的な大雪となった今年は、市道や県道だけでなく、屋根の雪など建物からも大量の雪が持ち込まれました。多い時は1日に2000台のペースでダンプカーが雪捨て場に出入りしました。
河川敷に雪を積み上げる場合、一定の高さ制限があります。そのため雪の上に鉄板を敷いて、ダンプが奥まで進めるよう、工夫を凝らしたということです。
滝澤部長は「作業を止めないことを一番に考え、車両がスムースに動けるよう工夫した。(今後は)鉄板運搬路の整備を今年以上に良くして、県道 市道の渋滞を緩和できるよう注意していきたい」と話しています。
今年の溝堀りは例年より長く、4月中旬まで続く予定です。
雪が消えた後は、河川敷のゴミを片付け、きれいな状態で国に返すということです。
滝澤部長「豪雪のなか、市民の皆さんのご理解ご協力がありこの冬を乗り切れました。ありがとうございました」と。
なお、雪の処理は関川に捨てるほうが簡単ではないかと思われるかもしれませんが、大量の雪で川幅が狭くなる危険性を避けるためできないということです。
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