2021年02月27日 11:59更新
脱 自己流で安全に!
杉林の間伐作業などで事故が起きないよう、伐採の基本技術を学ぶ研修会が24日、上越市で開かれました。
この研修会は森林組合や土木事業者を対象に新潟県が開きました。上越管内では今年度、伐採作業中の事故が8件あり、そのうち3件は重大事故でした。
研修会は、チェーンソーの使い方や伐採の基本を学んでもらうのが目的です。
上越地域振興局の佐藤広 副部長は「(事故原因は)大丈夫だろうという過信や慣れが大きい。皆さん、癖がある。そこを再確認して、事故ゼロになることが理想的だと思います」と話します。
研修会には、キャリア1年の初心者から20年以上のベテランまで28人が参加しました。
はじめに、チェーンソーの使い方や伐採の手順を学んだ後、専用の練習機を使った模擬伐採に取り組みました。
この練習機は、木を伐りにくい山の斜面を再現でき、バランス感覚を身につけることができます。
キャリア2年目の参加者
「(練習機は)敷地内でも傾斜を再現して練習できるので、僕みたいな新人やこれから入ってくる人にもいい機会になると思う」
キャリア4年目の参加者
「自分は伐るとき前下がりになる傾向がわかっていた。しっかり腰を落としてチェーンソーの持ち方を工夫するアドバイスをもらった。あせらず周りを見て、安全に作業することが重要。これからも(練習を)続けていきたい」
また、参加者のひとりは「同業者が集まることで、お互いに情報交換できるメリットもある」と話していました。
県では、今後も研修会を続け、伐採の技術向上をめざす方針です。
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