2021年02月03日 18:10更新
上越市の山間地にある中ノ俣集落で3日、上越市立大町小学校の4年生が小正月行事の「鳥追い」を復活させました。
鳥追いをしたのは4年生39人です。児童は去年から毎月中ノ俣を訪れ、田植えや川あそび、森の探検などを通じて、自然や文化にふれてきました。その中で鳥追いが65年間行われていないことを知り、お世話になった中ノ俣への恩返しとして、伝統行事を復活させることになりました。
児童は去年暮れ、集落の人から鳥追いの方法や歌を教わり、学校で練習を重ねてきました。また、鳥を追い払うための鳴り物も空き缶やペットボトルで作り、この日に備えました。
この日は4つのグループに分かれて、集落をくまなく回り、65年ぶりに鳥追いの歌を響かせました。
住民は「ちょっと声が小さかったけどちゃんとおぼえてくれた。よかった。一生懸命雪の中やってくれた。ありがとう」「中学生の時が最後だった。毎年雪の中やった。児童はせっかく覚えたのだから、高田に行っても忘れないように思い出してほしい」と喜んでいました。
鳥追いを通じて児童たちは中ノ俣集落への思いを深めていました。
児童は「65年前になくなったのがもったいない。やってよかった」「みんなでやると楽しくて中ノ俣の仲間になれた気がする」「来年もやってみたい。違う小学校の人にも体験してほしい」と手ごたえを感じているようでした。
4年生は、今月22日にも中ノ俣を訪れ、かんじきで雪が積もった棚田を歩くことにしています。
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