2020年10月06日 17:43更新
第28回小川未明文学賞の大賞作品が決まり、6日に東京で授賞式が行われた。上越市役所からはオンラインで村山市長が立ち合った。
小川未明文学賞は、小学生を対象にした創作児童文学作品のコンテスト。28回目になる今回は、昨年度の募集で短編部門に236編、長編部門に173編、あわせて409編が寄せられた。
大賞に選ばれたのは、東京都在住の会社員 北川佳奈さん35歳の長編作品「シャ・キ・ペシュ理容店のジョアン」。北川さんは初めての応募で大賞の受賞となった。
北川さんは「小川未明の作品は小さい頃から読んでいて影響を受けた。人間の良いところだけでなく、弱い部分や悪い部分なども描けたらいいと思った」と話していた。
物語はパリが舞台。主人公は父親を早くに亡くした少年ジョアン。ジョアンは叔父の理髪店で修業する中で、ある画家との出会いから絵を描くことに惹かれ、将来について考えていく。
村山市長は「子どもが成長の中で自ら歩みを決めていくことが、これからの子どもたちの生き方のヒントになり希望を与えると感じた。子どもたちにぜひ読んでほしい」と作品の感想を述べた。
北川さんの作品は、来年1月下旬に単行本として刊行される予定。北川さんは「コロナで日常がままならないが、小さなことに幸せを見つけられるような作品を今後も書いていきたい」と抱負を述べた。
このほか、優秀作品として愛知県のペンネーム かみやとしこさんの長編「トリロン」が選ばれた。
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