2020年10月02日 20:29更新
稲刈りが終盤に入るなか、先月末現在、上越市と妙高市で収穫されたコシヒカリの1等米比率が例年並みの70%台であることが分かった。昨年は過去最低の10%台だったが今年は、大幅に改善される見込みで関係者は安堵の表情をみせている。
妙高市の道の駅あらいの向かいにある倉庫には1日あたり、30㎏入りコメ袋が3,000袋ほど運びこまれ、品質検査が行われている。
JAえちご上越によると、上越市と妙高市では8月下旬からコシヒカリの収穫が始まり、現在、全体の約6割が品質検査を終えている。
その結果、先月末現在の1等米比率は72.2%となり例年並みであることがわかった。農家も1等米比率が改善したことに胸をなでおろしている。
JAえちご上越の細谷誠さんは「品質、色つや、粒張りは平年並み。農家の努力のおかげ」
上越市の農家は「1等級のつもりで栽培してきた。2等級判定ではがっかりする。異常高温、猛暑ではあったが、品質としては乳白などの粒は少ない」と話す。
昨年度は、イネが穂を出す出穂期に高温のフェーン現象が重なるなどしたため、1等米比率が10.3%と、JAえちご上越が発足した平成13年以降で最低となった。そうしたなか、JAでは今年の1等米比率を9割以上にする目標で改善に取組んできた。
改善した理由についてJAえちご上越の細谷さんは「フェーン現象と高温の時期がずれたこと。そして、JAの営農指導員などが土づくりや水管理など指導を徹底したことによる」と話している。
コシヒカリの検査は来月末まで行われ、最終的な1等米比率は12月に分かる予定。
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