2020年08月28日 19:12更新
妙高市は行政だけでは解決が難しい課題に、市民団体や首都圏の企業などと取り組む協働チーム、「みょうこうミライ会議」を発足させた。28日は会議のメンバーが初めて妙高市に集まり、市内各地を視察した。
入村市長は会議の冒頭、「若い力と斬新な考え、英知を結集してほしい」と協力を呼びかけた。妙高市が課題としたテーマは、交通利用者のニーズに合った新しい移動手段と、いわゆるウィズ・コロナ、アフター・コロナを考えながら、妙高市への新しい人の流れをどう作るかの2つだ。
「みょうこうミライ会議」への参加は22人。そのうち企業は、ダイハツ工業、日本マイクロソフト、ICTを活用した移動サービスを提供するNearMEやワーナーミュージック・ジャパンなど5社。8月上旬、オンライン会議が開かれたあと、きょうは初顔合わせということで妙高市に集まり、観光地や駅などを視察した。このうち妙高市出身でワーナーミュージック・ジャパンの宮越陽士さんは、バンドの発掘やCDの販売に携わっている。そのうえで「エンタメを売るアイデアを出したい。また都会と地元の2つの視点で考えたい」と自身の強みを話した。
このうちコロナ時代の人の流れを考えるチームは、大洞原にある滞在施設付きの貸し農園、クラインガルテンを訪ね、新潟市出身の利用者から妙高の特徴や魅力を聞いた。利用者は「妙高の魅力はパウダースノー。食べ物や水もおいしい」と話した。メンバーは滞在施設の状況や野菜を育てる手ごたえなどを聞いて、課題解決へのヒントを探っていた。
宮越さんは「移住や2拠点居住は、人生の次のステップとして考える人が多い。自分もリモートワークだが、コロナでチャンスでもあり、きちんとPRしたい」と手ごたえを感じていた。
会議では今後、オンライン会議で検討を進め、9月末に中間報告をする。そのあと、10月28日から妙高市で合宿して解決策をまとめ、入村市長に説明することにしている。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.