2020年08月21日 08:16更新
特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、妙高警察署はローソン妙高柳井田店の店長 桜井正和さんと、アルバイト店員の菅野なつめさんに感謝状を贈った。
警察によると、7月25日に市内に住む70代の女性が店を訪れ、慌てた様子で約5万円の電子マネーを購入しようとした。その様子を不審に思った菅野さんが声をかけたところ、女性は「登録していたサイトの料金未納で訴訟になる」という内容のメールを受け取ったということ。そしてメールに載っていた番号に電話をかけたところ、プリペイドカードを購入するよう指示を受けた。
ローソン妙高柳井田店
レジを担当していた菅野さんは「女性はとても慌てていた。孫に頼まれたものかと声をかけると違うと言われ、怪しいと思った。詐欺が多いとニュースなどで見ていたから聞いてみようと思った」と当時の状況を振り返る。
その後菅野さんの報告を受けた店長が警察に通報して女性を説得した結果、女性は詐欺と気づいて被害には至らなかった。
店では日頃から高額な電子マネーを購入する人に声を掛け、不審なところがないか確認するようにしていた。菅野さんは「今回で身近にも起こりうることだと実感した。今後もそのような人がいたら声をかけるようにしたい」と話していた。
桜井店長は「機転を聞かせてよく報告してくれた。もし詐欺と間違えてお客様に不快な思いをさせてしまっても、謝れば済むこと。被害を防げて誇らしい」と話していた。
妙高警察署によると、今年管内で特殊詐欺の被害届けがあったのは1件にとどまり、被害額は5万円だった。その一方で被害を未然に防いだケースは、今回を含め7件で額は158万円。いずれもコンビニエンスストアでの事案で、全て店員の対応で防ぐことができた。
妙高警察署は、電子マネーを請求するメールは詐欺の危険性が高く、少しでも不安を感じたら警察に相談するよう呼びかけている。
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