2020年07月24日 10:17更新
国内最大級のお宝発見!
川の流れによって岩が削られ、すり鉢状の穴ができるいわゆる甌穴が糸魚川市の谷根川で発見された。地元では新しい観光資源にできないかと話題になっている。甌穴は深さ4.7m、幅が1.6mある。側面には浸食によってできた直径60cmほどの穴があり、中に入ることができる。
甌穴が発見されたのは糸魚川市の谷根地区。県道484号線から10mほど入った谷根川の左岸の河床にある。6月21日、地形学の専門家が現地調査に入ったところ、甌穴は重さ900トンと思われる巨大な岩が地すべりで川に落ち、それを川の流れがすり鉢状に削ったものと分かった。
甌穴の中の様子
今のような形になるには、数百年かかったとみられる。また岩がそのまま削られ続けていれば、やがて崩壊したとみられるが、ここでは川の近くで道路工事があったため、水の流れが変わり穴が残ったということ。
甌穴を外から見た様子
専門家は、これだけの規模の甌穴が国内で発見された例はないとみている。甌穴を見つけたのは、糸魚川市の「NPOまちづくりサポ―ターズ」のメンバー 渡辺保さん72歳。渡辺さんは60年前、子どものときに穴が開いていることに気付いていたということ。渡辺さんは「滝つぼのようなものがあったと思い、今年の春に訪れたら60年前と同じようにあった。改めて自然の力を再認識した」と話した。NPOまちづくりサポ―ターズは、この甌穴を「谷根川の大釜」と名付けた。今後、糸魚川市に天然記念物の申請手続きを依頼したうえで新たな地域資源として観光につなげたいとしている。
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