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イルカ相次いで死ぬ 原因究明の検証委員会 市が近く設置へ

2020年07月20日 18:55更新

上越市立水族博物館うみがたりで、開館からわずか2年でバンドウイルカとシロイルカあわせて4頭が死んだことを受け、市は近く専門家による検証委員会を立ち上げ、建築、水質、飼育の3点から原因を究明することになった。

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20日の上越市議会、文教経済常任委員会で報告された。うみがたりでは、バンドウイルカがおととし7月と去年3月で2頭が死んだ。さらにシロイルカはことし5月と7月3日に飼育している2頭すべてが死んだ。市によるとシロイルカの購入価格は1頭約1,800万円。メスのバンドウイルカは約1,400万円。4頭の死亡で損失は6,000から6,500万円にのぼるという。Still0720_00004 (1)

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開館から2年ほどの間に6頭中4頭が死んだことで、市は、大学教授など学術専門家による検証委員会を立ち上げる。ポイントは、建築、水質、飼育の3点。委員からは「プールは狭くはなかったのか?」「水族館の飼育上で過失はなかったのか?」など質問が相次いだ。

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市によると、バンドウイルカの飼育は国内に明確な基準がないため、アメリカの規則(水深3m、1頭当たりの必要表面積40㎡、1頭あたりの必要容積120㎥)に準じている。うみがたりのプールは最深部が6.4m。表面積は268.8㎡。水量は1170㎥と基準を十分に満たしているということ。またシロイルカのプールは540㎥あり、これは横浜・八景島シーパラダイスの定める最低水量400㎥を上回っている。

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一方、委員会ではバンドウイルカが死んだ後、市が昨年5月に別の水族館の館長など専門家2人に検証を委託していたことが報告された。その結果、飼育施設については問題ないと結論付けているが、水族館関係者ということもあり「飼育全般の問題については検証いただけなかった」と柳澤教育部長は報告。そのうえで「今回の検証ではそういうことがないよう学術面の専門家を置き、建築、水質、飼育の3点から検討いただく」とした。

議会側からはこれまできちんとした形で前回の検証内容について説明がなかったことなどが指摘されていた。

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新たに設置される検証委員会は近く委員を選出し、今年10月から11月までには結果を報告する予定。

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