2020年06月06日 03:07更新
上越市にあるシニア向けのパソコン教室が、あたらしい生活様式に合わせてリモートでオンライン指導を始めた。
オンライン指導を始めたのは、上越市や妙高市などでシニアを対象にしたパソコン教室を開くジョイスクール。受講生は約300人いるが、外出自粛が呼びかけられると通学を控える受講生が続出した。
伊藤由美子社長によると半数以上が一時的に休み、緊急事態宣言解除後もほとんどがまだ休んでいるという。
そこで教室では、自宅にいながらパソコンが学べるようにZoomと呼ばれるテレビ会議のアプリをつかい2週間ほど前から試験的に受講生2人にオンラインで指導を始めた。
リモート機能で生徒のパソコンも操作でき、教室と同じ感覚で教えることができるという。
オンラインで指導を受けている石川陽一さんは、パソコンを学び始めて4年目。スタッフの助けを借りてテレビ会議の設定や使い方をマスターし、週に2、3 回指導を受けている。石川さんは「意外とかんたん。誰でもすぐに入れる。よくテレビで見ていたが自分にもできると自信を持った」と話す。
一方で「オンラインだけだと仲間との対話がなくなる。1か月に1日はみんなに会いたい」と物足りなさも感じていた。教室では今後、オンラインで交流会を催すなど、パソコン指導以外の利用も模索することにしている。
また、オンラインの導入はシニアにとってうれしいメリットがあることもわかってきた。伊藤由美子社長は「コロナだけでなく、雪で運転が心配な時や体調不良の時でも学習を続けられる。今後オンラインの仕組みが増える。活用するためにもシニアもスキルを身につける必要がある」と話している。
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