2020年02月29日 15:31更新

新潟市で29日、県内で初の新型コロナウイルス感染の確認が発表されたことを受け、妙高市は正午に緊急対策本部を設置し、対策本部会議を開いた。

会議ではまず、県内で初の感染確認となった新潟市の患者について発生の状況が説明された。

それによると、患者は60代で無職の日本人男性で東京都に在住。母親の介護のため２月１５日に新潟市に帰省。その後、2月25日に発熱と咳の症状が出て、２６日に新潟市の医療機関を受診。28日に再び医療機関を受診して検体を採取。そして29日、新潟市衛生環境研究所で検査を実施し、陽性が確認された。

男性の症状は、３８℃前後の発熱と倦怠感。重症ではなく安定しており、現在、自宅にて療養中だが今後指定病院などに入院の見込み。

また、濃厚接触者等については、介護の母親以外に該当する人がいるか調査中で、海外渡航歴は無く、東京からの移動手段についても現在調査中。発熱などの症状が出た後は、マスクを着用していたということ。

こうした状況を受け、会議では小・中・高校生の市内の社会教育施設等の利用制限を3月2日から行うことに加え、特に小さな子どもや親子連れなどの利用の多い「わくわくランドあらい」をあす1日から休館する方針を決めた。

■わくわくランドあらい　3月1日（日）～25日（水）まで休館

本部長の入村明市長は「市民への適時・適切な情報提供、市民への感染防止と健康管理が我々にとって今一番大事な第一線。加えて、インバウンドなどで訪れる人達の感染防止と健康管理も念頭にかかっていただきたい。各課を中心に対応をすぐにしてほしい」と出席した職員に呼びかけた。