2019年10月05日 08:00更新
服飾などをあつかう上越市の越後繊維が、自転車のロードバイクの製造販売に乗り出した。こだわりは初心者むけの低価格とベテランも納得の品質だ。
これがそのロードバイク。ブランド名は「毘沙(びしゃ)」。上杉謙信が戦を前に必勝を祈願した毘沙門天からつけられた。
越後繊維は、婦人服や寝具を取り扱う問屋で、今年で創業100年の老舗だ。それがロードバイクの製造に乗り出したのは、自身も自転車愛好家という4代目社長、大嶋哲さんの熱い思いからだ。
大嶋さんは「繊維産業は厳しいので、新たな事業の柱をしようとはじめた。自転車で健康を回復した体験があるので広めたい。ロードバイクは流通コストが高い。自分で作って販売すれば安く提供できる」と話す。
バイクづくりでこだわったのは、基本性能とコストのバランス。メインのフレームは、カーボン製。信頼できる中国のスポーツ用品メーカーが製造した。
また、ブレーキや変速などの部品は、国内一流メーカーのものを使用している。
一方、販売は通販サイト、アマゾンを利用。代理店を介さないため、価格は1台16万8,000円と、このクラスでは低価格を実現した。
大嶋社長によると、大手が作る同じスペックのロードバイクより2割から3割安という。
こだわりはほかにも。
組み立ては、大嶋社長の人脈でこの道40年というベテラン自転車整備士に委託している。
大嶋社長は「私自身が乗りたいバイクを作った。ぜひ乗ってください」とPRしている。
越後繊維では、今後全国規模のイベントにバイクを出品してPRする予定。将来的には年間1,000台を販売したいとしている。
実物は本町7丁目の越後繊維で展示されているほか、試乗車も用意されている。
詳しくは「毘沙」のホームページhttps://bisya.jp/をご覧ください。
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