2019年09月17日 18:56更新
上越市と農業関係者が、ICTを使ったスマート農業の技術を田んぼの荒掻きなどに活用したところ、作業時間が1割ほど減ったことがわかった。
これは17日に開かれたスマート農業の中間報告会で明らかになった。上越市とJAなどの農業関係者は、今年度、GPSを利用して自動操舵できるトラクターで耕耘や荒掻きなどの農作業に取り組む実証実験を行った。自動操舵によってトラクターは、直進性能をキープすることができる。
その結果、耕耘については、1ヘクタール当たりの作業時間は約1時間12分となり、手動で運転した場合の1時間29分より減った。
また、荒掻きについても、自動操舵は1ヘクタール当たり約45分。手動は55分となり、これも減った。
一方で、同様に直進機能をもった田植え機では、1ヘクタール当たり約1時間52分。これは手動の1時間40分より遅くなった。
この結果について17日の報告会ではメリット、デメリットなどの意見が交わされた。メンバーからは「トラクターの直進キープは良いと思った」「今年初めてだったので、操作に時間がかかった。1年目では成果がわからない部分もあるので、来年度に向けて取り組んでいきたい」などの意見が出た。市では来年度も継続して実証実験を行う予定。検討会は次回、12月に行われる予定。
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