2019年06月07日 17:37更新
上越市板倉区の消防団が9日、江戸火消しから受け継いだ伝統のはしごのぼりを披露する。その稽古が連日続いている。
練習場所は、板倉区高野の神社。あたりが暗くなった午後8時すぎ、地元消防団の団員たちが次々と集まってはしごのぼりの稽古をする。
境内に設置されたはしごは高さ7m。団員たちは交替で登っては、「逆さ大の字」「吹流し」などの技を決めていく。
稽古は、大型連休明けから1か月間、ほぼ毎日行われてきた。板倉区のはしごのぼりは、約130年前に板倉出身者が江戸火消しの技を東京のとび職から教わり地元に伝えたという。区内では多いときで4集落ではしごのぼりが行われていた。
しかし、なり手不足から徐々に数が減り、今では高野集落が所属する板倉方面隊第二分団豊原第一部の23人が伝えるだけだ。
今年で17年のベテランは、「仲間を信じ、自分を信じなければ登れない。若い人にも経験してほしい」と話す。
一方、この春入団したばかりの22歳のメンバーは「高野を盛り上げようと入団した。本番で無事に成功できるようがんばりたい」と意気込む。
もちろん団員は通常の消防訓練も欠かさない。高野消防団の栗和田部長は「火消しとはしごの掛け持ちに誇りを持っている。伝統を守りつつ子供たちにも伝えたい。伝統守る姿を見てほしい」と話していた。
はしごのぼりは9日、板倉運動広場で行われる訓練で午後4時30分から披露される予定。なお、当日雨天や強風の場合は中止。
※ご覧の記事の内容は2019年6月7日(金)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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