2019年03月18日 18:29更新
スイッチバックで知られる、えちごトキめき鉄道二本木駅の駅舎など、7つの建造物が国の登録有形文化財に登録される見通しになった。いずれも明治末期から昭和に造られたもので、雪国ならではの特徴や戦前の景観を伝える施設として評価された。
国の登録有形文化財に登録される見通しになったのは、二本木駅の駅舎、ホームの上屋や待合所など建造物6棟とスイッチバック線の雪囲い1基。
このうち駅舎は、明治43年の建築。東と西ののきげたに高窓があり、雪に埋もれる冬に外光を取り入れられるよう工夫されている。
高窓がある場所は待合所になっている
これは駅ホームの上屋。柱や梁に大正12年のアメリカ製のレールと、昭和4年に国内で作られたレールを加工したものが使われている。戦前の駅施設の景観を伝えている。
これは昭和10年に建築されたホームの待合所。柱を表面に露出させ、柱と柱の間に漆喰などの壁を納める和風建築の真壁造になっている。外観の壁の一部は赤色に、梁や柱が白色に塗られているのも特徴。
このほか昭和17年に建築された駅舎とホームをつなぐ地下道や上屋。駅に関連する施設として駅舎と同じく明治43年に建築されたモルタル土間の倉庫、レンガで作られた燃料庫がある。
これは大正11年に建築されたスイッチバック用線路を雪から守るための雪囲い。
写真提供:上越市教育委員会
二本木駅を管理する新井駅の駅長、東條公男さんは「二本木駅はえちごトキめき鉄道が管理する建物で、最も古い。登録をきっかけに、いろんなところから見に来てほしい」と話している。
国の文化審議会は18日、この7件すべてを国の登録有形文化財に登録するよう答申した。登録された場合、上越市での国の登録有形文化財は平成29年登録の板倉区田屋、鴨井家主屋と土蔵以来となり、33件になる。県内では479件目になる。
完成当時の二本木駅
※ご覧の記事の内容は2019年3月18日(月)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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