2019年02月27日 15:30更新
上越市立直江津中学校の科学部が、このほど自然科学観察コンクールで最高賞にあたる文部科学大臣賞を受賞した。研究したのは、なんと「ダニ」。この研究は世界で誰も取組んでいないもので、受賞も上越市の中学校では初めての快挙。
これをうけ26日、科学部のメンバーが上越市の村山市長に受賞を報告した。
村山市長を訪ねたのは、科学部の3年生と1年生あわせて5人。今回、文部科学大臣賞を受賞した研究テーマは、ダニの一種「ハマゴウフシダニ」の生活史。
ハマゴウウシダニ
最初にこのテーマに取り組んだのは9年前。当時の科学部の生徒が、直江津海岸でハマゴウの木の葉に、白いこぶのようなものがついているのを発見。調べた結果、コブの中に「ハマゴウフシダニ」が生息していた。白いこぶは、フシダニがつくる虫癭(ちゅうえい)、いわゆる虫こぶだった。
それ以来、科学部ではこのフシダニの生活史について研究を受け継いできた。フシダニは体長が0.1㎜ほどしかないため、学者の間でも研究対象にならず、長い間未知のままだったということ。
今回の研究では、フシダニのメスを中心に脱水状態となって虫癭の中で越冬していること、春が近づくと虫えいの中で産卵することなどを確認した。こうした研究内容が評価され、自然科学観察コンクールで最高位の文部科学大臣賞を受賞した。
27日は、報告をうけた村山市長が、「長い積み重ねが評価されたのだと思う」と受賞を称えた。科学部リーダーの村山諒太郎さんは「研究一筋で頑張ってきたから嬉しい。これまで先輩も頑張っていたが、わからないこともあり悔しい思いをしていた。その思いを受け継いで自分たちが良い賞を取ってやると取り組んだ」と話した。
これまで科学部が調べたフシダニは3,000匹以上にのぼり、その過程で世界的な発見があった。メスの体内に2匹の子ども、いわゆる若虫を発見。母体は死んで、体内で若虫だけが成長した。
科学部の研究にアドバイスしてきた法政大学の植物医科学センター所員 上遠野富士夫さんによると、個体の中に若虫2匹が見つかるのは世界的に初めてだということ。 科学部リーダーの村山さんは「今後後輩には、生活史の完全解明や、DNA鑑定など研究を進めてほしい」と話した。
※ご覧の記事の内容は2019年2月27(水)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 27日 19:00~3月5日 19:00まで)
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.