2018年10月02日 15:00更新
新潟県はキノコの一種、スギヒラタケの摂取を控えるよう注意を呼び掛けている。
スギヒラタケはキシメジ科スギヒラタケ属のキノコ。農林水産省によると、かつて食べられるキノコといわれ、東北、北陸、中部地方を中心に野生のものが広く食べられていた。しかし平成16年以降、スギヒラタケを食べたことが原因とされる急性脳症の事例が多く報告されている。新潟県では平成21年10月にも因果関係が不明なものの、スギヒラタケを摂取した人が急性脳症を発症している。
腎臓の機能が低下している人がスギヒラタケを食べると急性脳症が起きるのではないかと考えられていたが、腎臓機能に異常が認められない場合でもスギヒラタケを食べた後に病気を発症し、死亡した事例もある。現時点で、スギヒラタケが安全に食べられるキノコかどうかはわかっていない。原因が究明されるまでの間、摂取を見合わせるよう注意を呼び掛けている。
<スギヒラタケの特徴>
・スギヒラタケは、夏から秋にかけてスギやアカマツなどの針葉樹、特にスギの古い切り株や倒木に、多数重なり合って発生するキノコ。
・色は白色、初めはほぼ円形であるが、次第に生長すると耳形や扇形、あるいはへら形となり、径2~6cm、基部に毛があり、ふちは内側に巻く。
※新潟県では、医療機関で原因不明の脳炎・脳症患者を診断した場合、最寄りの地域振興局健康福祉部までお知らせくださいと呼び掛けている。
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