2018年08月07日 19:09更新
2020年東京パラリンピックに出場するドイツの柔道チームが6日から上越市で12日間の合宿に入った。7日は、さっそく市内の上越高校や上越総合技術高校の柔道部員を相手に練習した。
上越市で合宿に入ったのは、東京パラリンピックに出場するドイツの選手やコーチなど23人。選手の多くは視覚に障害がある。
上越市と新潟県の柔道連盟では、来年、県立武道館が上越市に完成することを踏まえて、ドイツ柔道チームの事前合宿招致に取り組んできた。昨年12月には、ドイツ柔道連盟が上越市のスポーツ施設や宿泊施設などを視察していて、今回の合宿につながっている。
ドイツ柔道連盟青年委員長のノルベルト・シュペッカーさんは「今の段階で決定とは言えない。ドイツに帰って分析・相談した後に申し上げる。今のコンディションや状況を見る限り期待値は高い。2年後なのでまだわからないが印象は良い。」と練習の様子を見て話した。
選手団には、2年前のリオデジャネイロパラリンピックの銅メダリストも参加している。リオデジャネイロパラリンピック銅メダリストのニコライ・コルンハースさんは、「日本で練習することでスタイルや組み方が分かって良かった。練習環境も知ることができた。パラリンピックは2年後だが準備は始まっている。」と今後の練習にも意欲を見せた。
また、アテネパラリンピック銅メダリストのセバスチャン・ジャンクさんは、「初日だったが楽しめた。日本での練習も良かった。柔道は日本が起源なので良い練習ができた。」と話した。練習に参加した生徒は、「普段とは違う相手なので新鮮だった。すごく強くて良い経験になった。」と笑顔で話した。
選手団は練習に先立って、村山市長を訪ね、合宿受け入れへの感謝を述べた。ドイツ柔道連盟青年委員長のノルベルト・シュペッカーさんは、「柔道チーム全員心から感謝している。温かい歓迎をいただきありがとうございます。」と話した。
パラリンピックのドイツ柔道チームは、来週17日まで上越市に滞在し、小中学生の大会にも参加する予定。
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