2018年05月25日 18:12更新
上越市直江津地区に残る江戸時代の商業船“北前船”の歴史資料が25日、文化庁の“日本遺産”に認定された。これを受けて、市では今後、“北前船”をキーワードにした観光イベントなどに取り組む方針。
日本遺産は地域の歴史遺産を国内外に発信して地域活性化に役立てようと、文化庁が認定する制度。これまでに北前船に関係する港町、新潟市や函館市など11自治体が認定されていた。今回、上越市を含む27自治体が追加認定された。
直江津に残る北前船の絵馬(写真提供:上越市)
日本遺産のテーマは“荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~”。認定された上越市の資料には船旅の安全を祈願して直江津地区の神社や寺に奉納された絵馬や船の模型がある。
大潟町小での米大舟の学習会(2017年10月撮影)
北前船の船乗りが伝えたという大潟区の民謡“米大舟”も認定された。
日本遺産に認定されたことを受け、24日の定例記者会見で上越市の村山市長は「港同士のつながりが文化であり、産業だと考えると、(日本遺産の)中での取り組みはネットワークとして、特徴ある地域づくりとしては大事なことと思う」と話している。
上越市は日本遺産に認定されたことを受け、7月に認定記念パネル展を実施するほか、歴史資料のある神社や寺を巡るツアーなどを検討する方針。あわせて他の寄港地との交流を通して、上越市を広くPRしていく方針。
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