2018年05月26日 11:00更新
妙高市矢代地区で新たな特産品作りに挑むひとたちがいる。
広大な畑で行われているのは、茶豆の種まき。 今月商標登録されたばかりの、「新潟矢代茶豆」。甘みの中に深みのある濃い味わいが特徴。
この茶豆を栽培しているのは農家ではない。種をまくのは、妙高市で住宅やテナントの建築をしている「レーヴ ボワ ミシェル」のスタッフ。平均年齢は31歳。本業は建築士で、みんな農業未経験者だ。
樋口雄基社長の親戚が枝豆を栽培しており、手伝いを始めたのが始まり。 樋口社長は「茶豆作りは1からのスタート。なにもわからなかったけど教えてもらいながらなんとか。今年で3年目、建築で客に喜んでもらうことがやりがいだが、茶豆でも喜んでもらえる。それが、やめられない」と話す。
茶豆の種まきは22日からはじまった。およそ7,000㎡の畑に、30㎝間隔で種をまいていく。昨年までは機械を使っていたが、均等に種をまくのが難しく、今年は全て手作業で行う。
昨年は約3トン収穫でき、JAへの出荷は妙高市内で一番多くなった。今年は枝豆をつくる畑の面積を広げたため約4トン~5トンの出荷が見込まれている。
樋口社長は「矢代地区では小学校がなくなり、保育園も統合になる。矢代の特産品を作って子供達に残す財産にしたい」と今後の抱負を語る。
茶豆はお盆頃に収穫作業がはじまる。その後JAのほか上越市や長野県の居酒屋をはじめ、ホームページで注文を受け付け、全国へ発送する。
若者が取り組む妙高市矢代の新しい取り組み、これからが楽しみだ。
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