2018年04月22日 22:37更新
上越市春日地区にある春日神社の春の例大祭が行なわれた。春日神社の境内で神輿を担ぐ「堂々巡り」では、担ぎ手が111年ぶりに神社の周りを回った。
春の例大祭は健康や豊作を願い、1,000年以上前から春日地区で続いている伝統行事。祭りには200人あまりが参加し、大豆、春日野など5つの町内の山車と神輿を担ぎながら各町内を練り歩いた。
このあと山車や神輿を担いで春日神社の階段を上がる。階段は90段あり、重さ300キロの山車と、重さ600キロの神輿が担ぎ手の肩にのしかかる。
祭りの最後は境内で神輿を担ぐ「堂々巡り」。ことしの「堂々巡り」は例年と大きな違いがある。それは神社の周りを回れるようになったことだ。本来、「堂々巡り」は、神輿を担ぎながら神社の周りを3回回る。しかし明治40年、春日神社の改修に伴い、神社の裏が狭くなったため、明治40年以降は裏に回らず神社の前を往復するだけの形式に変わった。
現在、春日神社では改修工事を計画していて、境内を整備し広くした。これにより神社の裏でも神輿が担げるようになり、「堂々巡り」が111年ぶりに本来の形式に戻った。
神輿を担いだ人は「今年の堂々巡りは例年と内容が違いすぎた。疲れました」と、笑いながら祭りをやりきった表情を見せた。
また見ていた人は「とても迫力があった。これでようやく新しい年度が始まった感じです」と話した。「堂々巡り」は来年度以降も今回の形式で行なわれる。
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