2018年04月03日 17:57更新
新年度に入り、上越地域医療センター病院の管理・運営が新体制に変わった。上越医師会の指定管理から新たに設立された一般財団法人 上越地域医療機構になり、2日、職員に辞令が交付された。
上越地域医療センター病院は前身の旧国立高田病院から市営の病院に移って以来、これまで上越医師会が指定管理者として、運営・管理を担っていた。今年度から新たに一般財団法人 上越地域医療機構が指定管理者となり、病院職員を雇用する。この法人は上越市が100%出資して設立したもので、理事長には土橋均副市長が就いている。これまでと近い経営形態を引き継ぐとともに介護福祉分野との連携など、運営面で今後、市の意向が強く反映されていくと見られる。
各職員を代表して新しい病院長の古賀昭夫医師、古澤弘美看護部長、福山卓事務長に土橋理事長から辞令が交付された。4月1日現在、病院の職員は医師10人、看護師140人を含む263人で、今年度の新規採用者は24人。
土橋理事長は「医療そのものはこれまでと同じ形。安心して受診してもらいたい。良好な医療サービス、適格な医療を提供できるよう、病院の先生と職員と力をあわせてしっかり向かっていきたい」と述べた。
また、安塚診療所にも新たな医師が赴任し、土橋副市長から辞令が交付された。北海道出身の太田昌幸医師、65歳。専門は脳外科だが、安塚診療所では外科・内科・小児科を担当する。
太田医師は三重大学を卒業。これまで様々な場所で病院長などを勤めてきたが、医師のいない地域診療に手を差し伸べたいと目覚め、安塚区に来る前は関川村の診療所に6年ほど勤めていた。
太田医師は「関川村の医療は“独居老人”がテーマだった。待つよりもこちらから足を運んでいたので、安塚区でも実践し、少しでも役に立ちたい。」と地域医療を守っていく決意を話してくれた。
なお、長年にわたり安塚診療所を支えてきた医師の竹内英三郎医師は80歳を迎え、今後は非常勤の医師として関わっていく。
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