2025年02月11日 00:00更新
能や狂言の公演「えちご上越能」が3月22日(土)に、高田城址公園オーレンプラザで行われます。チケットの発売がオーレンプラザ、上越文化会館で2月1日(土)から始まります。
一昨年12月の「第一回えちご上越能」に続いて行われる今回の公演では、能を代表する曲の一つ「熊野(ゆや)」と、狂言の曲のなかでも名作といわれる「素襖落(すおうおとし)」が上演されます。
能「熊野」
春爛漫、平家全盛期の京の都で平宗盛に仕える熊野は、故郷の母が病床にあって暇を申し出るが認められず、浮かない心で清水寺の花見に同行する。熊野の曇る心そのままに、折からの村雨が花を散らし、平宗盛もやっと帰郷を許すのだった…。
観世流シテ方 観世喜正さん
「熊野」のシテ(主役)は、全国各地はもちろん海外の公演に多数出演し、能の普及活動にも積極的に取り組んでいる観世流シテ方、観世喜正さんが務めます。「熊野」は能の中でも味わい深い演目の代表に挙げられる名曲です。満開の桜の絢爛たる春景色を背景に、母娘の情愛の深さを描き、清水寺の宴の舞や、平家物語の無常観を謡い込んだ名文句、和歌のやり取りなどを、特設の能舞台上で表現します。
狂言「素襖落」
伊勢神宮参拝を決めた主人は、伯父を誘うべく家来の太郎冠者を使いに出す。心やさしい伯父は、日頃の太郎冠者の働きを癒すべく酒を出し、土産に素襖(上衣)まで持たせる。ところがしたたかに酔った太郎冠者は素襖を落としてしまい…。
大蔵流狂言方 山本東次郎さん(人間国宝)
「素襖落」のシテ(主役)は、人間国宝で大蔵流狂言方の山本東次郎さんが務めます。素直な太郎冠者の酔いっぷりが見ものの演目です。普段なかなか触れる機会のない貴重な人間国宝の芸をぜひお楽しみください。
能や狂言は難しく考えず、豪華な装束や能面、冠など、小物を見たり、純粋にシテの舞を楽しんだり、笛や太鼓で行われる演奏を聞いたり、楽しみ方は自由です。
まもなく桜が見事に咲き誇る高田城址公園オーレンプラザのホールで、ひと足早い春の能や狂言をお楽しみください。
チケットは高田城址公園オーレンプラザ、上越文化会館で販売しています。
第二回 えちご上越能
■日時:3月22日(土)開場13:30、開演14:00
■会場:高田城址公園オーレンプラザ ホール(上越市本城町8-1 )
■料金:全席指定4000円/2月1日(土)発売
■チケット取扱い:高田城址公園オーレンプラザ、上越文化会館
■問い合せ:TEL025-522-8800(上越文化会館/休館日を除く9:00~17:00)
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