2024年12月18日 17:17更新
老朽化した上越地域医療センター病院の改築着手を上越市が今年度見送ったことについて、18日(水)の上越市議会で一部の議員から「早期建設を求める決議案」が提出されましたが、反対多数で否決されました。
上越市は老朽化した上越地域医療センター病院の改築について、経営状況が悪化していることや、県が上越地域の医療体制を見直していることなどを理由に、予定していた今年度の着手を見送ると今月6日(金)に発表しました。市では収支の改善が見込める2年後に状況を見極め、改めて改築を検討するとしています。
こうした状況を受け、18日(水)開かれた上越市議会で、市の責任を問センター病院の「早期建設を求める決議案」が本城文夫議員と賛成する5人の議員から提出されました。このあと討論が行われ、議員が賛成、反対の理由について述べました。
早期建設に賛成
「(病院の関係者によると)建築後50年以上経っている建物。一刻も早く改築に取りかからないと、とんでもないことが起こりうると追い詰められているのが実態。病院の老朽化は待ったなしの状態。すぐにでも改築に着手する必要」
早期建設に反対
「市が示した資料では、現実的な財政課題や建設後の病院運営における赤字の見通しが明らか。これらのリスクを軽視して建設を急ぐことは、医療サービスの質の低下だけでなく病院経営の破綻を招きかねない」
採決の結果、賛成15人、反対16人で否決されました。これについて中川市長は次のように話しました。
中川市長
「赤字になってしまうと今それを支えきれる財政状況ではない。10日にセンター病院へ行きすべて拝見した。病院の施設そのものは過去のもの。改修は早めにやらなければならない。国・県・市と協力して黒字に向かうように努力して、2年後には改築しないといけない。それに向けて最善の努力をしていく」
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