2024年12月04日 06:00更新
上越市内の公園にあるすべてのこどもプール12か所が今年度で廃止されることになりました。主な理由は利用する子どもの数が20年ほど前と比べ9割減っているためで、40年以上親しまれた無料の遊び場が役目を終えます。
こどもプールは1980年から1990年にかけて上越市が高田地区と直江津地区周辺の都市公園12か所に設置した幼児、児童向けのプールです。利用は無料で、毎年、夏休みに合わせて7月下旬から8月下旬まで利用できるようになっていました。
利用する人の数は、子どもに付き添う大人を含めピーク時は2000年のおよそ3万6500人でしたが、その後は少子化の影響で減り続け、去年はおよそ3500人とピーク時の1割ほどに留まっていました。
また、猛暑対策として6年前から気温が35℃を超える日は利用を中止しました。このため去年、利用できたのはわずか11日間で、期間の4割ほどでした。
一方で、施設は古いものは40年以上が経ち、老朽化が進んでいることから、直す費用がかさんでいます。さらに管理業務や電気代、水道代などを含めると今年度は2000万円ほどかかりました。今後も少子化が進む一方で維持する費用が増える見込みで、市は今年度で全てのこどもプールを廃止します。
市民
「夏休みに孫が帰って来ると、すぐ目の前だから楽しみにしていた。来年からできない。残念。リージョンプラザに市民プールがある。大きいプールで泳がせるのもひとつ」
これに合わせ、市では今年4月からこどもプールのあるすべての町内会長に廃止の理由や背景を説明してきました。こどもプールは令和8年度以降に取り壊される予定です。跡地の活用は未定で、引き続き町内会長などと話し合うことになっています。
都市整備課 大堀哲也副課長
「各町内、跡地にどんなものを作るかそれぞれのニーズに合った形で、幅広い世代の人たちが利用しやすい公園を整備していきたい」
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