2024年11月06日 18:03更新
今年9月、上越市の公立小学校で低学年の児童が給食のあと、アレルギー症状を引き起こし、市内の病院に運ばれて一時入院しました。原因について当時、上越市教育委員会は児童が給食でアレルギー成分の卵を含むかきたま汁を食べたわけではなく、汁が入っていた食器にひじが触れたためとしていましたが、主治医が原因を調べるため児童の皮膚に卵を触れさせても症状が出なかったことが分かりました。
これは6日(水)に児童の保護者が開いた会見で明らかになりました。
保護者は検証した結果を報告したほか、症状がより重い「アナフィラキシー症状」だったことを教育委員会に伝えたにも関わらず公表されていないことや、救急車が到着するまで児童にアレルギー症状を抑える薬やエピペンを使うことを学校は検討しなかったとして、謝罪や再発防止などを求める要請書を6日付けで教育委員会に提出しました。
会見で保護者は「『(子どもが)自分が卵アレルギーだったから事故が起きて自分が悪い。助からなければ今苦しくない』という言葉を本人から聞いている。起きてしまった事故に目を向けるだけでなく、今後事故を防ぐためにアレルギーのマニュアルに対しても対応してほしい」と訴えました。
教育委員会では当時、児童のひじに触れた食器にかきたま汁が残っていたかどうか、また学校の対応が適切だったかどうかを含めて確認と検証をして公表するとしていましたが、まだ結果を発表していません。
教育委員会では、要請書の内容を確認し、必要に応じて保護者と弁護士の3者で話をする機会を設けるとしています。
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