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逃げ遅れゼロへ 津波が押し寄せた上越市港町で避難訓練

2024年05月21日 10:25更新

今年1月の能登半島地震で津波による浸水被害があった上越市港町で、19日(日)に津波を想定した避難訓練が行われました。避難方法について、市が原則徒歩から1人での避難が難しい要支援者に限り「車」を使う方針に見直しを進める中、港町では避難に初めて車を取り入れて課題を探りました。

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港町1・2丁目では、能登半島地震の直後、避難するために住民の7割が車を使いました。その結果、道が渋滞して避難が遅れたことや、要支援者が避難できずに自宅にとどまっていたなど課題が浮き彫りになりました。こうした状況を受け上越市は、津波からの避難方法として原則徒歩としていましたが、要支援者に限り車を使う方針を示しています。

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港町ではこの日、車を使った避難訓練を初めて行いました。訓練は直江津沖で地震が発生した後、3分後に大津波警報が出されたことを想定して行われました。参加したのは住民162人です。町内には避難所が6か所あり、住民は一番近い避難所へそれぞれ徒歩で向かいました。

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一方、車で避難したのは12組でした。「要支援者」を近くの住民などが車に乗せ、避難所の1つ旧古城小学校へ向かいました。

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要支援者の避難に協力した人
「近所で親しくさせてもらっているので、車で迎えに行き一緒に避難した」

車で避難した高齢者
「足が不自由なので逃げないでおこうと思ったが、車に乗せてくれると言われて逃げてきた。(1人では)避難所までは到底いけないので、家にいた方がいい。着く前に水にのまれてしまう」

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訓練では案内看板などを見てスムーズに避難できましたが、避難所にエレベーターがないため高齢者が屋上まで上がれないなど、避難所についたあとの対応などについて課題が残りました。

要支援者の避難に協力した人
「(地震で)電柱が倒れれば車は通れない。1月1日も車で橋を2つ渡り逃げたが、もし橋が落ちたりしたらそこで終わり。避難は本当に怖い」

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町内会ではこのあと、訓練で撮影した動画や避難にかかった時間を整理して課題を探ります。

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港町防災対策委員会  泉秀夫さん
「今回の訓練で、車がないと逃げられない人がいるとはっきりした。避難方法の検討が必要」

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市のハザードマップによりますと、直江津地区に津波が到達する時間は想定では10分です。訓練では、10分以内に避難所に辿り着いた人は全体のおよそ7割でした。港町防災対策委員会の泉さんは、残りの3割が10分以内に避難できなかったのは、一番近い避難所に向かわず、旧古城小学校を目指す人が多いためではないかと話していて、今後改めて正しい避難場所を知らせることにしています。

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