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上越市食物アレルギー事故報告書 原材料の確認体制など強化へ

2024年02月15日 18:35更新

去年9月、上越市の公立小学校で児童が給食を食べて食物アレルギーを起こした事故を受け、上越市教育委員会は検証した結果と改善策を報告書にまとめました。改善策では、今回、見落としのあった原材料について、複数の栄養教職員が確認するなどチェック体制を強化するとしています。また教職員が児童の症状に気づくのが遅れ、適切に対応できなかったとして、新たにシミュレーション研修を定期的に開くとしています。

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これは14日に開かれた上越市議会文教経済常任委員会や記者会見で明らかになりました。去年9月、上越市の公立小学校で児童1人がアレルギー物質の「乳・乳製品」が入った冷凍クリームコーンのスープを食べたあと、アレルギー症状を起こし、市内の病院に運ばれて一時、入院しました。これを受け、上越市教育委員会は1月、医師や学校関係者などで作る食物アレルギー対応委員会で事故の検証結果と改善策を示し、意見を取り入れて2月9日に報告書を公表しました。

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事故を防ぐための改善策では、今回見落としのあった原材料について、複数の栄養教職員が献立を考える際に確認します。さらに献立の変更があった場合、調理員のほかに校内の教職員も確認するなどチェック体制を強化するとしています。また今回、担任などが児童のアレルギー症状に気づくのが遅れたことを受け、素早く対応できるよう、シミュレーション研修を年に3回行ないます。

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さらに教諭がアレルギー症状を抑えるエピペンを打つ練習を月に1回、学校ごとに実施するよう働きかけます。このほか事故があった場合の情報公開について、これまで保護者の同意があった場合に公表するとしていましたが、今後は原則公表とし、原因となった加工品や原材料などを明らかにするとしています。

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早川 教育長
「報告書をもとに各学校で研修を行う。シミュレーションをやる。一歩踏み込んだことが大事。各学校に徹底していきたい」

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一方、今回の検証では、児童が症状を訴えてから担任がエピペンを打つまで18分かかったことについて、遅かったのか、早かったのか評価は行われませんでした。市のマニュアルでは、症状が出たら5分以内にエピペンを打つことになっています。

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