2024年01月31日 17:48更新
去年9月、上越市の小学校で給食の食物アレルギー事故があったことを受け、妙高市教育委員会は市内の教諭などを対象にした研修会を開きました。参加者は事故を想定した訓練も行ない、緊急時の対応や手順を確認しました。
研修会は妙高市教育委員会が年に1回行っています。しかし去年9月、上越市の小学校で食物アレルギー事故があったことを受け、対応を改めて確認しようと今年度、2回目の開催となりました。参加したのは、妙高市内の小中学校の教諭や養護教諭など40人です。
講師は上越市の小児科「すこやかアレルギークリニック」の田中泰樹院長が務めました。
田中さんは事故にあった児童の主治医でもあります。はじめに上越市のアレルギー事故について説明しました。この事故では児童が「乳・乳製品」入りのスープを食べ、アレルギー症状が出ていたにも関わらず、当初、教員などが気づきませんでした。
児童の異変に気づいた後も、児童に症状を何度も確認するなど時間が経ち、症状を抑えるエピペンを打つまでに18分かかりました。田中さんは対応の遅れを指摘したうえで、児童にアレルギー症状が出たら、血圧が下がっているため、まずは寝かせて足を高くするようアドバイスしました。
続いて参加者はグループに分かれ、誤食が起きたことを想定し、対応を確認しました。想定は、小学2年生がアレルギーの原因となる卵入りのハンバーグを食べ、15分後に「気持ちが悪い」と体調不良を訴える内容です。
参加者
「学校の危機管理やアレルギー対応を見直すきっかけになった。アレルギー事故があったとき、それぞれの職員がどう動くか確認したい」
「避難訓練はあるが、アレルギー事故も命にかかわること。職員が瞬時に対応するには、訓練で体の中に落とすことが大事」
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