2023年11月30日 15:31更新
上越市が生んだ応用微生物学の世界的権威、坂口謹一郎博士について学ぶ出前授業が30日(木)に上越市立上杉小学校で行われました。
坂口謹一郎博士について学んだのは上杉小学校の5、6年生19人です。講師をつとめたのは食物学を専門とする上越教育大学の光永伸一郎教授です。
光永教授は「坂口先生は微生物を使って世のため人のためになることをいっぱいやった。特にこうじ菌マニアで、日本中を旅して菌をコレクションした」と博士について説明。
その後、カビの一種であるこうじ菌の働きについて、みその甘みを出すうえで欠かせないものと説明しました。
続いて、児童は、実際に米こうじを使ったみそ汁と豆こうじを使ったみそ汁を飲み比べ、味の違いを体感しました。
このあと、米こうじが発酵でどんな働きをしているか、調べる実験が行われました。
光永教授は「発酵食品が体に良いのは、体の中の腸内細菌を元気にしてくれる。健康を保つことができる。微生物は生活に関係ないと思われているが実は身近なもの」と、発酵の作用が甘さを出すだけでなく健康にも役立つことを紹介していました。
児童からは「微生物はあまりないと思ったがたくさんあってびっくり」や「祖母祖父にみそを作ってもらっているのでありがたいと思った。これからも味噌について調べたい」といった声が聞かれました。
光永教授は「将来、生物化学や博士が専門だった応用微生物学の方面に進んでくれる子がいたらうれしい」と話していました。
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