2023年11月24日 19:02更新
明治時代から昭和にかけて建てられた上越市戸野目にある保阪家の屋敷など4つの建物と客殿の怡顔亭が、国の登録有形文化財に登録される見通しになりました。国の登録有形文化財に登録される見通しになったのは、戸野目地区の地主だった保阪家の4つの建物と、客殿の怡顔亭です。
保阪家 主屋
敷地の中央にある「主屋」は昭和24年に建てられ、本を半開きにして伏せたような形の切妻屋根が2つ重なっているのが特徴です。
保阪家 離れ
保阪家の建物の中で最も古い「離れ」は、明治42年に建てられました。主屋と渡り廊下でつながっていて、土で作られた幅およそ90センチの土縁があります。
保阪家 道具蔵
このほか、家財を保管していた土蔵の「道具蔵」と、当主の趣味であった果樹栽培や園芸のために建てられた「温室」があります。
保阪家の客殿 怡顔亭
また客殿の「怡顔亭」は、保阪家9代当主が明治45年に建てた近代和風建築です。客殿の屋根は神社のような入母屋造りになっています。玄関の屋根には、銅板がはられ、丸みを帯びた唐破風になっています。
上越市教育委員会文化行政課の佐藤博副課長は「登録を機に建物が益々親しまれ、将来継承されれば」と話しています。
国の文化審議会は24日(金)にこの5件を国の登録有形文化財に登録するよう答申しました。登録されると上越市内の国の登録有形文化財は、49件になります。
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