2023年09月27日 14:51更新
中学生の部活動が地域のスポーツクラブなどに移行されるなか、そこで教える指導者のスキルアップを目指す研修会が26日(火)に妙高市で開かれました。
研修会は中学校の休日の部活動の引き受け手である地域のスポーツクラブなどの指導者を育てようと、妙高市スポーツ協会が開きました。26日はスポーツクラブの指導者など16人が参加しました。
テーマは「望ましいスポーツ指導者」です。講師を務めたのは、上越教育大学の教授で体育教育学が専門の直原幹さんです。直原さんは30年にわたって、地域のスポーツクラブで剣道を指導してきました。
直原さんは指導者は選手の主体性を尊重し、それをサポートすることが大切だと話しました。そのうえで中学生は心身ともに成長過程にあることを踏まえて、指導してほしいと話しました。
上越教育大学 直原幹 教授
「(子ども)厳しい指導に対する適応力は弱い。負けることに対する受け止め方も大人のようにいかない」
また、指導現場での課題点として、いじめやハラスメントを挙げました。厳しい指導による暴力や暴言は子どもの脳に悪影響が生じ、場合によっては選手がストレスを感じるあまり、盗みをはたらいたり、忘れ物が多くなるなどの危険性があると訴えました。
上越教育大学 直原幹 教授
「(大事なことは)優しいまなざしで子どもに接すること。医学的にも間違いない。もう1つは触れ合い。今の時代は難しいが、(肩を)ポンポンっと励ますとかは大事。やる場合は人間関係の構築が前提になる」
参加者
「新井で柔道の指導をしているが、柔道は体に全く触らないことは不可能。女子の場合は(体調含め)練習ノートをつけるように中学生に指導している。それはセクハラになるのか(相談したい)」
「子どもの環境面で差別やいじめがある。ためになる勉強会になった。正しい知識を持って教えることが子どもの未来、成長につながる。先を見据えた指導をしたい」
研修会はこのあと「ウォーミングアップ」をテーマに10月11日に開かれます。
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