2023年08月30日 18:08更新
棚田でコメづくりをする農家の減少や担い手が不足するなか、棚田米の売り上げを伸ばそうと、JAえちご上越は新しいプロジェクトを立ち上げ、首都圏の小学校の学校給食に使ってもらおうと、オンライン配信で棚田を紹介する取り組みなどを始めました。
この取り組みは、JAえちご上越が棚田米を全国にPRしようと「棚田米SDGsプロジェクト」と題して去年6月から進めています。これまで「棚田米コシヒカリ」を上越市のふるさと納税の返礼品に登録しました。また、東京都内でコメを販売する店を対象に説明会を開いて、上越地域の棚田米をPRしてきました。
さらに都内の学校給食に使ってもらおうと現在、都内の複数の小学校と板倉区の棚田をオンラインで結び、コメ作りの作業風景などを紹介しています。
JAえちご上越 営農部米穀販売課 担当者
「実際に棚田米を給食で提供した(小学生から)感想ももらった。『おかわりが欲しかったがもらえなかった』とうれしい反応があった」
プロジェクトを立ち上げた背景には、棚田米の作付け面積と生産者の減少が進み「日本の原風景」とされる棚田が維持できなくなっていることがあります。
JAえちご上越 経営管理委員会 羽深真一 会長
「(上越地域)日本有数の棚田地帯。平地のほ場と比べると作業面などで苦労がある」
JAでは今後、地元での取り組みとして、上越市では学校給食で「棚田米」を提供すること。また、この冬にはコメの販売店などを対象にしたシンポジウムを開き棚田米をPRする計画です。
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