2023年05月23日 14:21更新
このところ石川県をはじめ地震が頻発するなか、災害に負けない町を作ろうと、上越市平成町で4年ぶりに総合防災訓練が行われました。
訓練は、震度6強の地震が発生した想定で行われました。平成町では、これまで訓練を行っても参加者が少ないことが課題でしたが、この日は町内の清掃活動にあわせ、参加を呼びかけました。その結果、前回の訓練より大幅に多いおよそ100人が参加しました。
このうち、地震で火災が発生した想定では、上越市の元消防特別救助隊長だった永井雄藏町内会長が手際よく対応を示しました。
永井雄藏 会長
「火事だ!誰か来て」と呼びかけ。(具体的に)『あなた!119番を』とお願いする」
永井会長は、とっさの場合はバスタオルや毛布を濡らして、火元の手前から覆うと効果があると話しました。そのほか、公民館の部屋を使って火災の煙がどう広がるか、参加者が疑似体験しました。
「(濃煙体験は)真っ暗で何も見えない。実際の火災は真っ暗になる。低い体制で避難を。煙を吸うのが一番怖い」
参加者
「身を低くして煙に巻かれないように注意したい」
「(濃煙体験)すごい。全く何も見えない。実際、煙でダメになってしまうと感じた」
平成町 永井雄藏町内会長
「煙が出るとパニック状態になって、ふだん分かっている所でも意識が飛び災害に遭ってしまう。(避難)できないと念頭に置いて体験をしてもらった」
平成町は、現在217世帯が暮らしています。いざという時は、自主防災組織の避難誘導班や救護班など5つのグループが対応にあたります。防災士は3人いて、今年度はさらに、1人が受験する予定です。町内会では今後、家や建物に閉じ込められた想定での救助訓練を行うということです。
町内会の関係者によりますと、先日の石川県の地震で揺れたとき、町内会であまり話題にならなかったということで、お互いに声を出していこうと今回、訓練を実施したとのことでした。
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