2023年05月12日 17:58更新
今月93歳を迎える上越市板倉区のアマチュア水彩画家、大口昭治さんの回顧展が上越市板倉区の「ゑしんの里記念館」で開かれています。
回顧展は、大口昭治さんが今月93歳を迎える誕生日に合わせて開かれました。
大口さんは中学校の美術教師を務めたあと、出身地である板倉区で絵の教室を開いています。
会場には大口さんがこれまでに描いた水彩画72点が並んでいます。
来場者
「中学の時に生徒でした。作品が穏やかで優しい感じが好きです」
もともと油絵を描いていた大口さんが水彩画をはじめたのは、教員を退職したあと30年ほど前でした。当時、東京都美術館で河原の風景を描いた水彩画に出会って以来、大口さんはその絵を忘れられず水彩画に取組んできました。
大口昭治さん
「塗った後に拭き取ってまた色をつけると、光や透明感やぼかしが今までと違って出来る」
これは熟したカキを描いた「ずくし」です。
この作品は大口さんが幼ないころ、家の庭にあった柿の木から熟した柿が落ちて雨に打たれていた様子をもとに描きました。当時の貧しかった暮らしぶりを思い出しながら、柔らかな表現にまとめたということです。
大口昭治さん
「こんなところがあった。果物は『うまいよね』など話してもらえたら。死ぬ直前まで夢中で描きたい」
「大口昭治 水彩画回顧展」は来週15日(月)まで、ゑしんの里記念館で開かれています。
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