2023年03月13日 17:49更新
100年以上前海岸に打ち上げられたクジラのお陰で、学校がつぶれずに済んだという上越市立上下浜小学校で13日(月)、この出来事を学ぶ講話会が開かれました。
上越市立上下浜小学校ではきのう3月13日を「くじらの日」としています。今から111年前明治45年のこの日学校近くの三ツ屋浜海岸にクジラが打ち上げられました。
この日は「小説 くじら学校」を著した小林甚三さんを講師に招き、3年生から6年生の54人が話をききました。
小林さんは当時の学校は村が運営していたことや、国が塩の専売制度を始めたため住民が塩を作れなくなり村全体が貧しくなったことなど、時代背景を説明したうえで「クジラはまさに天の恵みだった」と話しました。
講師 小林甚三さん
「クジラという大きな動物の命をもらって生き残った学校というすごいドラマを持った学校はこの学校しかない」
学校では児童にクジラと関わった昔の人の努力を学ぶことで、地元への愛着を深めてほしいと話しています。
児童
「今の人ではできないようなことができるのがすごい」
児童
「暮らしが貧しい時代でも人々が協力してくじらを解体していることがすごい」
児童
「卒業してもこの学校に通っていたことを大人になったときに小さい子供たちにこういう学校があったことを伝えたい」
講師 小林甚三さん
「日々の食べ物よりも明日のために学校を残す努力をしてきた。今の日本人が忘れかけていること。(子どもたちには)諦めてはいけない」
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