2016年11月17日 19:10更新
えちごトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」の10月の売り上げが1,000万円を超えた。今年4月に運行が始まってから1,000万円を超えた月は先月がはじめて。
これは11月17日に開かれた、えちごトキめき鉄道の株主総会後の記者会見で明らかになった。同社によると、10月は土日以外に、祝日も列車の運行があったことが売り上げに反映されたという。また、売り上げが伸びた要因に、9月から始めた雪月花の貸切運行が好評だったことをあげている。今月16日までに貸し切り列車は13本運行しており、首都圏からの利用者が多かった。
トキめき鉄道の嶋津社長は来月23日から始まる糸魚川駅-上越妙高駅間を1日1便運行する冬季運行や、関西からの利用者増加に力を入れる方針を明らかにした。
また、今年9月に実施された電車に自転車を持ち込むサイクルトレインの結果も報告された。実証実験は9月22日に日本海ひすいラインの直江津駅-糸魚川駅間で列車を1往復させた。
報告によると、事前の申し込みでは、直江津駅発の列車は予約率が約7割だった。それに対し、糸魚川駅発の列車は団体の利用者を含め定員36人に達した。当日は悪天候のため、糸魚川駅発の列車の利用者は12人にとどまったが、嶋津社長は手ごたえを感じている。今後は運行する列車のコースや時期を検討し、早ければ来年春からサイクルトレインを運行する見込みだ。
なおインバウンドに関しては、10月末までに外国人観光客135人が雪月花を利用した。このうち中国、台湾からの利用客が103人で大半を占めた。